長いよ
6月に友人サークルの打ち上げにまぜてもらう。
私も本出してみたいな〜と思うも、今の推しのCPに興味がないため二の足を踏んでいたら
11月に推し受けエロトラップダンジョンプチオンリーがあるのを見つけてしまった。
そんなに都合のいいことあんねや。
行動あるのみ #
昔サークル参加はしたことあったのでふんわりした記憶で申し込み。
部数…?一旦考えないようにしておく。
サークルカットとかも差し替えられたはずなので適当に。勢い大事。
申し込んだぞ私は〜!と他ジャンルの友人に宣戦布告したらみんなからも申し込んだ連絡がきた。
一緒に戦おうな。
生まれて初めて漫画を描くことにした(触手×推しのエロ本) #
6月末。 #
漫画を描いたことがない。
本だけじゃなくてネットに公開するようなやつも描いたことがない。全てがわからない。
まずはクリスタの「ストーリーエディタ機能」というのを見つけて、流れとセリフだけ思いつくままに書いた。プロットというやつだと思う。
そしてそれを適当に絵にして、配置していった。
コマ割り?わからないです。
大コマと縦のコマとタチキリまで描くコマとコマを人物でぶち抜くやつ、とりあえず採用して変化を出してみる。
漫画の描き方tipsを見ながら、日常漫画のお約束ってエロ漫画とはちょっと違うのでは?と思った。
なので一般常識は一旦捨てた。
7月末。 #
なんとなく配置したラフをいい感じに描き込んで下書きが完成!
早すぎる。天才かもしれない。(イベントは11月)
ペン入れするモチベがなかったので先に表紙を描く。カラーは楽しいね。
表紙を描くのが早すぎて本の中身と顔が変わってしまった。(1敗)
結局印刷所探しと紙選ぶ時が一番楽しい #
本になるかもしれないという実感が湧いてきたので印刷所を探してみる。
私が選んだのは締切を1日早めるごとに安くなるという変わった早割のあるスターブックスさん。
11月のイベントだから10月頭に入稿できたら半額近く安くなる。神では?
表紙はなんでもよかったが、白くて発色がいいと書いていたハイマッキンレーポスト220Kに、
エロ本なのでグロスPP←この価値観は平成?
本文はページ数が少ないのがわかってきたので、厚みをだすためキンマリSW110にし、
エロ本なのでピンクの遊び紙を入れた。←平成??
仕様と締切が決まるとテンションが上がる。
部数は最後まで悩んだけど、
CP本ではない/界隈で無名/フォロワーにも推し被りは少ない/あわよくば既刊を持って2回くらいイベントに出たい
ということで、初参加にしてはちょっと多いなぁ…まぁ在庫はスーツケースで持って帰れるかぁ…
くらいを刷った。別にちょっと少ない多いくらいじゃ値段変わらないし。
結果としてドンピシャ~ちょーっとだけ少なかったかも?くらいの残部になった。
8月。 #
何もしていない。クリスタも起動してない。
まぁあと線書いて塗れば終わりだろという慢心。
9月。 #
え?来月頭が締切なんですか?(2敗)
泣きながらペン入れ。
11月に一緒にイベントに出る友達(他ジャンル)と無言作業通話をしながらとりあえずペン入れ。
私は塾に行かないと受験勉強ができなかったタイプなので、無言作業通話の存在はデカかった。
初めて気づいたのだが、私は下書きや影付けはパソコンでやるのが得意で、ペン入れや下塗りはiPadのほうが進みが早かった。
なのでパソコンとiPadを使い分けて描くことにした。
出張編集部に持ち込んでみる #
漫画を描いたことがないならプロに聞くのが一番いいに決まっている。
製本されたものじゃなくてラフでもいいと聞いたので、
下書き状態の漫画をコンビニで小冊子印刷して持っていった。
勇気あるねといろんな人に言われた。
2社持ち込んで言われたのは以下。
『これは女体化ですか?』
『胸が女性ですね…』
『ふたなりかと思った』
手癖と性癖です………………………。
触手×推しのエロ本なのでストーリー性のあるBL本というわけでもなく困惑させてしまったが、初めて漫画を描いたんですと言ったら驚いていた。
『顔のアップが多いから引きのコマも欲しいですね。今どこで何をしているのかがわからないです。』
ふむ…。
『吹き出しに尻尾がついてない、誰が喋ってるのかわからない』
たしかに…すぐ直せてありがたい指摘。
『エロいことをさせたいのか酷いことをしたいのか。セリフやモノローグでもっと心情を描いて』
なるほどなぁ。今思い返すとセリフがめちゃくちゃ少なかったかも。
ど素人相手にも基本的なことを教えてくれる出張編集部、おすすめです。
フォロワーの意見 #
私「出張編集部で胸がデカすぎるって言われたんだけどどう思う?」
フォロワー「エロ本のアルハイゼンのほうがデカいよ」
ほなええか。
10月頭。 #
一緒に参加する友人達と原稿合宿!これがやってみたかった。
有名ななんとかプランみたいなやつは都合がつかなかったので、会社の保養施設で2泊3日のお泊まり会。
普通にガチのやつ。
これがなかったら締め切り間に合ってなかったので神。
あとここで当初予定していた締め切りは普通に無理でした。
10月末。 #
終わらない。塗りが一生終わらない。
トーンの貼り方がわからないので、グレースケールでカラーを塗る時と全く同じ要領で影をつける。一番バカ。
これ普通にカラー漫画として世に出せますよ。
このあたりでサークルチケットが来て焦る。
私「悲報と朗報があります。
Apple Pencilが壊れました。
私はApple Pencilを2本持っています」
11月。 #
終わらない。塗りが一生終わらない。
あと前半は服を着ているので面倒な分画面が引き締まって見えるが、後半は脱がせてしまったので画面が白い。
へ、下手くそに見える〜!
なんとか塗りを終わらせたら次は背景が一生終わらない。
背景なんてない。
ぜーーーーんぶ黒いカケアミなどで茶を濁す。
背景に使えるデザイン!みたいなやつを素材集で見つけても、触手にやられてるシーンでそんなポップで可愛い背景使えない…。
おいこの触手いるだけでなにもしてねぇ!サボりだ!みたいなのも見つけるが直す暇がない。
コンビニで印刷してみる #
あれ…私の線って細すぎ?
0.4のペンを使っているが筆圧が弱すぎて0.2くらいになっている。よ、読めないかも…。
主要なコマだけ線を太くしてみたら、製本された本はいい感じだったのでよかった。
あと印刷すると塗りミスがすごく見つかる。大事だね。
フォロワー「おいら主線1.4mm」
それは太くないか?
→のちのちいろんなフォロワーに聞いたら全然太くなかった
入稿! #
日曜→夜勤→午後休→出勤(この昼が〆切)
だったので水曜出勤するまでがデッドライン。
既に事前搬出済みの友人もDiscordで見守ってくれた。ありがとう。
最後はとにかく背景描いて修正して…
触手って修正いるんですか?
出す穴は修正いるけど出た穴って修正いるんですか?
みたいなカスの質問をしながら全てに海苔を貼る。
火曜の朝方、もう…いいかな…と思ったところで入稿!
iPadとパソコンのクリスタが同期できない!でワチャワチャしたので余裕を持ちましょう。
私は卒論を提出期限前日に出した女。
11/16イベント会場 #
スペースに本が届いてる〜!うわ〜!
恥ずかしくてあんまり直視できてないけどクリスタでよく見た画面だし不備もなさそう!
余部が5冊もついてたので在庫を抱える不安が脳裏をよぎるが、
まぁ出したくて出したから貰ってもらえなくてもいいのだ。
と言いつつ結局イベントで3分の2、通販で5分の1くらい売れて、
手元にはあと数冊になりました。
みんなありがとう。
pixivもやってなければTwitterのフォロワーも100人くらいの祭りに参加してくれて。
お品書きをコンビニで印刷してくるのを忘れて会場のプリンターに30分くらい並んだせいで
スペースの写真が撮れなかった…。
戻ったのが10:28だったんだよ~くそ~。(3敗)
余談 #
友達「えいむくん今スペースいる?」
私「ごめん今買い物に出てる!すぐ戻る!」
友達「本買っちゃった」
私「知らんジャンルの知らんキャラのエロ本を買うな〜」